「Wi-Fiルーターの寿命は何年くらい?」
「ルーターが寿命かどうか判断する基準は?」
「寿命だと思われる時の対処方法は?」
Wi-Fiの速度が突然遅くなったり、急に接続が不安定になったりした場合は、Wi-Fiルーターの寿命が近づいている可能性があります。
寿命が近くなったルーターをそのまま使用していると、通信速度や安定性が低下するだけでなく、大切な情報を守るセキュリティにも問題が発生します。
Wi-Fiルーターの寿命を感じたら、早めに買い替えをしましょう。
この記事ではWi-Fiルーターの寿命について、わかりやすく解説します。
寿命かどうかの判断基準や対処法も解説しているので、Wi-Fiの不調にお困りの方はぜひ参考にしてください。
ルーターの寿命はどのくらい?
Wi-Fiルーターの寿命は環境や使い方、機種によって異なりますが、一般的には3〜5年で交換時期と言われています。
ルーターの寿命は物理的な故障だけでなく、以下の3つの種類に分けられます。
- ルーター本体
- 通信方式
- 情報セキュリティ
Wi-Fiルーターにどのような寿命があるのかを理解することで、ルーターの適切な交換時期を知ることが可能です。
ルーター本体の寿命
1つ目の寿命の種類は、ルーター本体の寿命です。
Wi-Fiルーターを長期間使用していると、内部の部品の経年劣化が進みます。CPUやアンテナ・電源などの精密な部品は、ホコリや温度・湿度などの影響を受けやすいため、特に注意が必要です。
部品の劣化が進むと、通信速度や安定性が低下するなどの症状が現れます。突然Wi-Fiが遅くなったり、頻繁に接続が切れたりするようになったら、ルーター本体に寿命が近づいている可能性があります。
Wi-Fiルーターの本体を長く使うためには、定期的なメンテナンスが大切です。
ホコリを掃除する、温度や湿度が安定している場所に置くなどの方法で、部品の劣化を遅らせることができます。
通信方式の寿命
2つ目の寿命の種類は、通信方式の寿命です。
通信方式とは「Wi-Fiの規格」のことを指し、おおよそ2〜5年の周期で新しい世代のWi-Fi規格が登場します。古い通信方式のWi-Fiの利用は、新しい規格のWi-Fiにくらべて通信速度が遅くなったり接続が安定しない原因にもなります。
最新の通信方式は「Wi-Fi6E」で、2024年内には「Wi-Fi7」が日本でも登場する予定です。
快適にインターネットを利用するためには、最低でも「Wi-Fi5」以上の規格に対応したルーターがおすすめです。
Wi-Fi規格 | 最大通信速度 |
---|---|
Wi-Fi6 (Wi-Fi6E) | 9.6Gbps |
Wi-Fi5 | 6.9Gbps |
Wi-Fi4 | 600Mbps |
情報セキュリティの寿命
3つ目のWi-Fiルーターの寿命の種類は、情報セキュリティの寿命です。
Wi-Fiルーターには通信を暗号化して、外部からの不正アクセスを防ぐセキュリティ機能があります。
通信暗号化の技術は時代とともに進化していますが、古い暗号化方式のルーターを利用している場合、簡単に暗号化を解析されてしまう危険性があります。
ご自身の大切な情報を守るためにも、Wi-Fiルーターは3〜5年ごとに買い替えることをおすすめします。
ポケット型Wi-Fiを利用している人は以下の記事も参考にしてください。
ルーター本体の寿命や、買い替えるタイミングを詳しく解説しています。
ルーターの寿命かも?判断基準となる症状
Wi-Fiルーターが寿命かどうか、判断する基準となる症状は以下の3つです。
- 接続が途切れる、繋がりにくい
- 通信速度が遅い
- 電源が入らない、ランプが消えている
もしご自身のWi-Fiルーターに上記のような症状がみられた場合、ルーターの交換時期かもしれません。
ここからは寿命の判断基準をわかりやすく解説していくので、ご自身のルーターの不調の原因が寿命によるものなのか確認してみましょう。
接続が途切れる・繋がりにくい
Wi-Fiの接続が途切れる、繋がりにくいなどの症状が現れた場合は、ルーターの寿命が近づいている可能性があります。
経年劣化が進んだWi-Fiルーターはアンテナの電波が不安定になったり、CPUの処理速度が落ちて複数のデバイス接続に対応できなくなったりするためです。
またWi-Fiの接続が不安定になる原因には、ルーターの寿命以外にも家電製品との電波干渉や、回線業者側の通信障害が考えられます。
電波干渉が起きやすい家電を使用していない、また通信障害が発生していないのにWi-Fiが不安定になる場合は、ルーターが寿命を迎えた合図です。
通信速度が遅い
Wi-Fiルーターの寿命が近づくと、通信速度が著しく低下することがあります。
普段と同じ環境でインターネットを利用しているにも関わらず、急に速度が遅くなったと感じた場合は、ルーターに寿命が近づいているサインかもしれません。
Wi-Fiルーターの寿命による通信速度の低下は、スマホやパソコンなど接続している全てのデバイスに影響します。
いくつかのデバイスで通信速度を測ってみて、速度低下の原因がWi-Fiルーターなのかを確認しましょう。
自宅の中で複数のデバイスの通信速度が遅くなっている場合は、Wi-Fiルーターの寿命だと判断ができます。
電源が入らない・ランプが消えている
Wi-Fiルーターの電源が入らない、またランプが消えている場合は、内部の部品が故障している可能性があります。
直前まで利用できていたのに急に電源が入らなくなった場合は、ルーターの寿命の可能性が高いです。コンセントの挿し直しや、電源のオン・オフを試してみて、ルーターが起動するか確認しましょう。
どうやってもWi-Fiルーターが起動しない場合には、寿命を迎えたと割り切って新しいルーターに買い替えることをおすすめします。
ルーターの寿命と思われる症状が出たときの対処方法
Wi-Fiルーターの寿命と思われる症状が出た場合には、以下の方法を試してみましょう。
- 本体の再起動
- 接続台数を減らす
- ソフトウェアを更新する
- 設定の確認や変更をする
- 通信エリアの範囲を確認する
適切な対処方法をとることによって、寿命と思われたWi-Fiルーターの不調が改善する場合があります。
再起動を試す
Wi-Fiルーターの寿命を感じたら、まずは再起動を試してみましょう。
ルーターの再起動は以下の手順で行います。
- ルーターの電源をオフにする
- 30秒〜1分ほど待機する
- ルーターの電源を入れ直す
ポケット型Wi-Fiの場合は電源ボタンの長押し、固定回線のWi-Fiルーターやホームルーターの場合はコンセントから電源を抜くことでオフにできます。
再起動をすることでルーター内部の設定がリセットされて、通信速度や接続の安定性が改善することがあります。
接続台数を減らす
Wi-Fiの速度が遅い、また接続が頻繁に途切れる場合には、ルーターに接続しているデバイスの数を減らすことで改善する可能性があります。
ルーターが接続できる台数には上限があり、同時にたくさんのデバイスに接続するとルーターが処理できずに通信が不安定になります。
利用していないデバイスはWi-Fiとの接続を切り、ルーターの接続台数に余裕を持たせましょう。
また接続台数を減らすことが難しい場合には、同時接続台数が多いWi-Fiルーターへ買い替えをすることで、通信を安定させることもできます。
ソフトウェアを更新する
ルーターの不調を感じたときは、ソフトウェアを更新することで改善することがあります。
Wi-Fiルーターのメーカーは、セキュリティの強化やバグの修正などの不具合を解消するために、定期的なソフトウェアの更新を推奨しています。
またソフトウェアを更新することでルーターの動作が安定したり、新しい機能が追加されたりすることもあります。
そのためルーターの調子が悪く寿命と思われる場合には、メーカーの公式サイトでソフトウェアの更新が来ていないか確認してみましょう。
設定の確認や変更をする
Wi-Fiの速度が遅い、接続が途切れるなどルーターの寿命と思われる症状が出たときは、設定の確認や変更をしてみましょう。
たとえばポケット型Wi-Fiで「省エネ設定」をしている場合は、一定時間通信が行われないと自動で接続が切れることがあります。
また固定回線やホームルーターで速度や安定性が低下したときは、スマホやパソコン側でWi-Fiの周波数帯を変更することで改善する可能性もあります。
Wi-Fiの周波数帯 | 特徴 |
---|---|
2.4GHz | 電波が届く距離が長い 壁や床など障害物の影響を受けにくい 電波干渉しやすい |
5GHz | 電波が届く距離が短い 電波干渉しにくい 壁や床など障害物の影響を受けやすい |
Wi-Fiに不調を感じたときは、ルーターだけでなくスマホやパソコン側の設定も見直してみましょう。
通信エリアの範囲を確認する
ポケット型Wi-Fiやホームルーターで通信速度が遅くなったり接続が不安定になったりするときは、通信エリアの範囲を確認しましょう。
特にポケット型Wi-Fiは外出先で利用することが多いため、気がつかないうちに電波が届きにくい場所に移動していることがあります。
またホームルーターの場合も、引っ越しなどで知らないうちに通信エリアの範囲の外で利用していることがあります。
Wi-Fiルーターの寿命と思われる症状が出たら、通信会社やプロバイダーの公式サイトで、通信エリアの範囲を確認してみましょう。
ルーターの買い替えを検討するべきタイミングは?
ここでは寿命以外でルーターの買い替えを検討するべき、3つのタイミングについて解説します。
- 乗り換えなどで通信方式が変わった
- 端末を買い替え・新規購入した
- 引っ越しをした
Wi-Fiルーターの寿命と思われる症状が出ていなくても、上記のようなタイミングでルーターを買い替えることで、より快適なインターネットの環境を整えることができます。
乗り換えなどで通信方式が変わった
インターネット回線の乗り換えなどで通信方式が変わったときは、Wi-Fiルーターの買い替えにおすすめのタイミングです。
たとえば最大通信速度100Mbpsの回線から、最大1Gbps以上の高速回線に乗り換えたタイミングで、回線速度に合わせたWi-Fiルーターを準備することでインターネットをさらに快適に利用できます。
反対にインターネット回線がいくら高速であっても、最大通信速度が遅い古いWi-Fiルーターでは、回線の速度を十分に引き出すことができません。
また新しいWi-Fiの規格に対応したルーターを導入すると、通信速度の改善だけでなく、接続の安定性や電波が届く範囲も向上します。
インターネット回線の通信方式が変わったタイミングで、Wi-Fiルーターの買い替えも検討しましょう。
端末を買い替え・新規購入した
スマホやパソコンを買い替えた、またゲーム機などを新しく購入したときも、Wi-Fiルーターを買い替えるのに適したタイミングです。
たとえば最新の通信方式「Wi-Fi6E」に対応したスマホを購入した場合、ルーターもWi-Fi6Eに対応した機種に買い替えることで、最新技術による高速通信や安定した通信でWi-Fiを利用できます。
また追加でWi-Fiに接続する端末が増えた場合には、最大接続台数の多いWi-Fiルーターに買い替えることで、通信の混雑を防ぐことができます。
新しいデバイスの性能を最大限に引き出すため、またたくさんの機器との接続を安定させるためにも、端末を買い替えたり新規購入したタイミングにはWi-Fiルーターの買い替えを検討しましょう。
引っ越しをした
自宅の引っ越しをした場合も、Wi-Fiルーターの買い替えを検討すべきタイミングです。
引っ越し先の住居の構造や広さ、壁や床など障害物の位置によって、インターネットの通信環境は大きく変化します。
たとえばマンションから一戸建てに引っ越した場合には、マンションで使用していたWi-Fiルーターでは家中に電波が届かなかったり、壁や床などの障害物で電波が遮られて弱くなったりする場合があります。
引っ越しの際には新しい住まいの環境に合わせて、電波がより遠くまで届くWi-Fiルーターや「メッシュWi-Fi」などの障害物に強いルーターの導入を検討しましょう。
Wi-Fiを選ぶなら「それがだいじWi-Fi」
本記事で紹介した対処法を試してもルーターの不調が解消しない場合には、Wi-Fi回線の乗り換えを検討しましょう。Wi-Fiの調子が悪い原因はルーターの寿命ではなく、Wi-Fi回線に問題がある可能性もあります。
Wi-Fi回線の乗り換え先には「それがだいじWi-Fi」がおすすめです。
まとめ
Wi-Fiルーターの寿命についてまとめます。
- ルーターの寿命は一般的に3〜5年
- 通信速度や安定性が低くなるとルーターの寿命の可能性がある
- 寿命の原因は「本体」「通信方式」「情報セキュリティ」の3つ
ルーターに寿命が近づくと、急に通信速度が遅くなったり、頻繁に接続が不安定になったりすることがあります。ルーターを長持ちさせるためには、ホコリ掃除などのメンテナンスを定期的に行うことが大切です。
Wi-Fiの調子が悪い原因はルーター本体の寿命ではなく、通信回線の可能性もあります。
この記事で紹介した対処法を試しても解決しない場合には、回線の乗り換えを検討しましょう。
Wi-Fi回線の乗り換え先には、契約に縛りがなくお手軽に利用できる「それがだいじWi-Fi」がおすすめです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。