「Wi-Fiの届く距離はどのくらい?」
「電波が届く距離を伸ばす方法は?」
「電波がつながりにくい場合の対処方法は?」
Wi-Fiの届く距離を広げたい、またWi-Fiの電波がつながりにくいとお悩みですか?
総務省のガイドブックによると、Wi-Fiが届く距離は直線で約100mほどです。
ただしWi-Fiの届く距離はルーターの周波数帯や障害物の有無によって、大きな差が出てきます。
Wi-Fの性質を理解して電波が届く範囲を伸ばし、快適なインターネット環境を整えましょう。
この記事ではWi-Fiの届く距離について詳しく解説します。
またWi-Fiの距離を伸ばす方法や、電波が繋がりにくい場合の対処法も解説しているので、安定したWi-Fi環境を整えたい方はぜひ参考にしてください。
Wi-Fiの電波が届く距離はどのくらい?
Wi-Fiの電波が届く最大距離は直線で約100mです。
Wi-Fiの電波が届く範囲は、アクセスポイント機器、設置条件により異なりますが、周囲の見通しがよければ半径約50 ~100メートル程度の範囲で利用可能です。
引用元:総務省ガイドライン
なお上記は少し前のガイドラインとなっており、最新の総務省ガイドラインではWi-Fiの届く距離についての記載はありません。記載されなくなった理由としては、Wi-Fiの届く距離が環境や設置場所によって大きく異なるためと考えられます。
WiFiをより遠くまで飛ばしたい人は、壁や床などの障害物を避け、電波干渉しやすい家電製品から離れた場所に設置するようにしましょう。
電波法とWi-Fiの関係
日本には「電波法」という法律があり、Wi-Fiやテレビ放送、GPSなどさまざまな電波の使用方法や基準が細かく管理されています。
Wi-Fiの電波については、電波法の中で以下のルールが定められています。
- 出力上限は10mW
- 一部の5GHz帯の屋外利用は禁止
電波法によってWi-Fiルーターの出力上限は10mW(ミリワット)と決められています。そのためルーターの製造会社や型番が違っても、Wi-Fiが届く範囲にはほとんど差がありません。
また一部の帯域(5.6GHz)を除いて、基本的に5GHz帯は屋外で利用することが禁止されています。
自宅からLANケーブルを伸ばして、屋外でWi-Fiルーターを利用する行為は違法になる可能性があるため注意してください。
Wi-Fiの距離の確認方法
Wi-Fiの届く距離を確認する簡単な方法は、端末のWi-Fiマークの数を確認することです。
マークが3本以上であれば電波が強く、Wi-Fiが届く距離にはまだ余裕があることがわかります。マーク2本以下になると電波が弱まり、その付近より遠い場所ではWi-Fiが届きにくいと推測できます。
またスマホの機能やアプリでWi-Fiの強度を測ることもできますが、これは端末とルーターの距離を測るものであり、Wi-Fiの最大距離を測るには適していません。
Wi-Fiの電波の距離を伸ばす方法は?
WiFiの電波の距離を伸ばすには、以下の方法を試しましょう。
- 自宅の中心にルーターを設置する
- 壁や床などの障害物や干渉しやすい家電の近くを避ける
- 中継機を利用する
Wi-Fiルーターを自宅の中心部に設置すると電波が家中に届きやすくなります。
ただしルーターと端末の間に障害物があると電波が届きにくくなるため注意してください。また電子レンジなど電波干渉しやすい家電製品も電波が届きにくい原因になります。
より遠くまで電波を届けたい場合は中継機を利用しましょう。中継機はルーターの電波を延長して、端末に届けるWi-Fi子機です。
Wi-Fiの電波が悪い・繋がりにくい時の対処法
Wi-Fiの電波が悪い・繋がりにくい場合には、以下の対処法を試しましょう。
- ルーターの機種を変更する
- 設置場所を変えてみる
- 周波数帯を変更する
- 屋外の専用機器を利用する
- 中継機を設置する
それぞれの方法を詳しく解説します。
ルーターの機種を変更する
WiFiが繋がりにくいと感じたら、ルーターの機種を変更しましょう。
古い型番のルーターや長年使った機種は、電波の規格が古いものが多く、また内部の部品も経年劣化している可能性があります。
ルーターを新しい機種に変更することで、最新の規格が利用でき性能も良くなるため、WiFi環境が改善できます。
設置場所を変えてみる
Wi-Fiの電波が悪い場合には、ルーターの設置場所を変えてみましょう。
壁や床など障害物の多い場所や、電子レンジなど干渉しやすい家電製品の近くにルーターを設置していると、Wi-Fiが繋がりにくい原因になります。
ルーターをできるだけ障害物のない自宅中心に設置し、干渉しやすい家電製品から距離を置くことで、WiFiが繋がりやすくなります。
周波数帯を変更する
Wi-Fiの周波数帯には「2.4GHz」と「5GHz」があり、それぞれ特徴が異なります。
接続帯域 | 特徴 |
---|---|
2.4GHz | 電波が届く距離が長い 壁や床など障害物の影響を受けにくい 電波干渉しやすい |
5GHz | 電波が届く距離が短い 電波干渉しにくい 壁や床など障害物の影響を受けやすい |
Wi-Fiの電波が繋がりにくい場合は、2つの周波数帯を状況に応じて使い分けましょう。
屋外の専用機器を利用する
屋外でのWi-Fi環境を改善したい場合は、「屋外専用アクセスポイント」を利用しましょう。屋外専用アクセスポイントはオンラインショップなどで購入できます。
ただし屋外でのWi-Fi利用は正しい知識を持って、専用の機器を利用しないと電波法違反となってしまう可能性があるため注意してください。
中継機を設置する
ルーターと端末の距離が遠くWi-Fiが繋がりにくい場合には、「中継機」を設置しましょう。中継機はルーター親機と端末を繋ぐWi-Fi延長機器です。
中継機は家電量販店やオンラインショップで購入できます。
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まとめ
Wi-Fiの距離についておさらいします。
- Wi-Fiの届く距離は直線で100mほど
- Wi-Fiは電波法によって出力の上限や屋外で使用する基準が決められている
- Wi-Fiの距離を伸ばすには障害物を避けて電波干渉を防ぐことが重要
Wi-Fiが繋がりにくい場合は、設置場所やルーターの機種を変更することで改善する可能性があります。Wi-Fiの電波の性質を理解して、快適なインターネット環境を整えましょう。
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。