「IPアドレスの役割は?」
「IPアドレスにはどんな種類がある?」
「それぞれのIPアドレスのメリット・デメリットは?」
IPアドレスは、インターネットに接続している端末を識別するための番号です。
オンラインでデータをやり取りする際にはこのIPアドレスが目印となり、通信相手の端末を識別します。
またIPアドレスには動的IPと固定IPがあり、それぞれ役割やセキュリティ面で違いがあります。
この記事ではWi-FiのIPアドレスの種類や役割について、初心者にもわかりやすく解説します。
またご自身のIPアドレスを確認する方法も解説しているので、利用中のIPアドレスを知りたい人やネットワークセキュリティを強化したい人は、ぜひ参考にしてください。
IPアドレスとは?
IPアドレスとは、スマホやパソコンなどのインターネットに接続する端末を識別するために割り当てられる、「192.xxx.xx.x」や「204.xxx.xx.x」のような番号です。
IPは「Internet protocol(インターネットプロトコル)」を略していて、データのやり取りをするのに必要なネットワーク上の住所のようなものです。
またIPアドレスは「グローバルIPアドレス」と「プライベートIPアドレス」の2つに分類され、それぞれ特徴や役割が異なります。
グローバルIPアドレス
グローバルIPアドレスとは、インターネット上でデータの送受信に利用されるIPアドレスのことです。
プロバイダーを経由してオンラインに接続する端末ごとに割り振られており、Webサイトの閲覧やメールのやり取りなど、インターネットの情報を受け渡しする際に必要です。
またグローバルIPアドレスは世界にひとつしかない識別番号で、重複することはありません。
多くの場合IPアドレスと言われると、こちらのグローバルIPアドレスのことを指します。
プライベートIPアドレス
プライベートIPアドレスは自宅や会社などの特定のネットワーク内において、インターネットに直接繋がっていない端末に割り当てられるIPアドレスです。
例えば1つのWi-Fiルーターに複数の機器を接続している場合、グローバルIPアドレスはルーターに割り当てられています。
このルーターと同じネットワーク内で、それぞれの端末を識別するために利用するのがプライベートIPアドレスです。
プライベートIPアドレスは「ローカルIPアドレス」とも呼ばれています。
また同じネットワーク内で重複しなければ端末の識別は可能なため、別のネットワーク内のIPアドレスとは重複することもあります。
IPアドレスの種類
IPアドレスには「動的IPアドレス」と「固定IPアドレス」の2つの種類があります。
それぞれの特徴をわかりやすく解説します。
動的IPアドレス
動的IPアドレスとは、接続するたびに変わるIPアドレスのことです。
インターネット接続時に使用されていないIPアドレスを自動的に割り当て、再接続のたびに別のIPアドレスに変更されます。
一般的にプロバイダーからユーザーに割り当てられるIPアドレスは、この動的IPアドレスです。
固定IPアドレス
固定IPアドレスとは、再接続しても変更されない専用のIPアドレスです。
企業のネットワークに外部からアクセスする場合などに必要で、リモートワークなどで活用されています。
「静的IPアドレス」と呼ばれることもあり、基本的にはネットワークの追加オプションとして扱われるため、動的IPアドレスよりも導入のコストが高くなります。
グローバルIPアドレスを確認する方法
グローバルIPアドレスを確認する方法は以下の4つです。
- Webサイトで確認する
- Windowsパソコンでコマンドプロンプトを起動する
- Macのパソコンで確認する
- スマホの設定画面で確認する
どの方法も簡単に行えるので、ご自身がやりやすい方法でIPアドレスの確認をしましょう。
Webサイトで確認する
グローバルIPアドレスは、以下のWebサイトにアクセスすることで確認できます。
IPアドレスを確認できるサイトは上記以外にもたくさんあります。「IPアドレス 確認」などで検索して、最も使いやすいWebサイトを利用しましょう。
Windowsパソコンでコマンドプロンプトを起動する
WindowsパソコンでIPアドレスを確認する方法は、以下の手順で行います。
Windowsパソコンの検索窓に「コマンドプロンプト」を入力する、または「 Windows システム」よりコマンドプロンプトを選択します。
コマンドプロンプトが立ち上がったら、「ipconfig」と入力しましょう。
「IPv4」の項目にご自身のIPアドレスが表示されます。
Macのパソコンで確認する
Macを利用している人は、以下の方法でグローバルIPアドレスの確認ができます。
歯車マークの設定を起動して、上部にある「Wi-Fi」を選択します。
接続しているWi-Fiの横に表示されている「詳細」ボタンを押します。
利用中の端末のIPアドレスが表示されます。
スマホの設定画面で確認する
スマホでグローバルIPアドレスを確認する方法は、機種によって異なります。
ほとんどの機種では、設定アプリの「Wi-Fi」の項目を選択して、接続しているWi-Fiの横にある「詳細」をタップすることでIPアドレスが表示されます。
「詳細」の項目がない、またはIPアドレスが表示されない場合は、各スマホメーカーの公式サイトや取扱説明書を確認してください。
IPアドレスのメリット・デメリット【種類別】
ここからは動的IPアドレスと固定IPアドレスのメリットとデメリットを解説します。
動的IPアドレスのメリット・デメリット
メリット | 設定や管理が簡単 コストが安い |
デメリット | 接続するたびにIPアドレスが変わるため、 VPNなどのセキュリティを導入しにくい |
動的IPアドレスのメリットは、設定や管理が簡単なことです。
動的IPアドレスではインターネットに接続するたびに、プロバイダから自動でIPアドレスが割り当てられます。そのためIPアドレスを機器ごとに手動で設定する必要がなく、管理の手間が少なく済みます。
また追加費用が発生しないため、固定IPアドレスとくらべて安価で利用できることも動的IPアドレスのメリットです。
一方で動的IPアドレスは「VPN」などのセキュリティが導入しづらく、固定IPよりも安全性が低いといったデメリットがあります。
動的IPアドレスでのVPNの導入には専門的な知識が必要だったり、セキュリティ面で固定IPアドレスよりも劣っていたりとデメリットが大きいです。
VPNでセキュリティを強化したい場合は、固定IPアドレスの利用をおすすめします。
固定IPアドレスのメリット・デメリット
メリット | 指定したIPアドレス以外からのアクセスを制限できる 外部から安全なアクセスが可能 VPNを導入しやすい |
デメリット | コストが高い 適切な設定や管理が必要 IPアドレスの変更に時間と手間がかかる |
固定IPアドレスのメリットは、指定したIPアドレス以外からのアクセスを制限したり、外部からの安全なアクセスが可能だったりと、セキュリティが高いことです。
専用回線であるVPNの導入もしやすいことから、リモートワークで企業のネットワークにアクセスする場合などで活用されることが多いです。
一方、固定IPアドレスは追加オプションの扱いであることが多く、動的IPアドレスよりも費用が高いデメリットがあります。
また導入設定やIPアドレスの変更の際に専門知識が必要だったり、外部から不正アクセスを防ぐために適切なIPアドレスの管理が必要だったりと、時間と手間がかかることも固定IPのデメリットとして挙げられます。
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まとめ
Wi-FiのIPアドレスについておさらいします。
IPアドレスとはインターネットで端末を識別するために必要な番号で、オンライン上の住所のようなものです。
オンラインに直接繋ぐ場合は「グローバルIP」、特定のネットワーク内で利用する場合は「プライベートIP」が割り当てられます。
またご自身のIPアドレスを確認する方法は以下の4つです。
- Webサイトで確認する
- Windowsでコマンドプロンプトを起動する
- Macの設定から確認する
- スマホの設定画面で確認する
どの方法でも簡単にIPアドレスが確認できるので、ご自身がやりやすい方法を試しましょう。
利用するWi-Fi選びに迷っている人には、「それがだいじWi-Fi」がおすすめです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。