「Wi-Fiが遅くなる原因は？」
「Wi-Fi速度を改善する方法は？」
「速度が改善しない場合のおすすめの乗り換え先は？」
自宅でWi-Fiを使用しているときに、通信速度が遅く感じることはありませんか？
Wi-Fiが遅い原因はいくつかあり、Wi-Fiルーターまでの距離が遠い、接続する機器が多すぎることなどが考えられます。
この記事では自宅のWi-Fiが遅くなる原因や、対処方法を詳しく解説します。
記事を最後まで読めばWi-Fi速度改善の最適な対処方法がわかり、快適にインターネットを利用できます。
自宅のWi-Fiの通信速度が遅い理由は？
自宅のWi-Fiの速度が遅い場合には、以下のような理由が考えられます。
- Wi-Fiルーターの電波が届きづらい場所で利用している
- Wi-Fiルーターに接続しているデバイス数が多い
- ほかの電波を出す機器による電波干渉
- 古い規格のWi-Fiルーターを使用している
- 古いカテゴリのLANケーブルを使用している
- 集合住宅で共用回線を使っている
どれか1つでも当てはまっているとWi-Fiの速度は遅くなります。原因を1つずつ解説していくので、ご自身のWi-Fiが遅い理由を特定しましょう。
またポケット型Wi-Fiを利用していて、通信速度が遅いとお困りの方は、以下の記事も参考にしてください。
Wi-Fiルーターの電波が届きづらい場所で利用している
Wi-Fiの速度が遅い原因の1つに、Wi-Fiルーターの電波が届きづらい場所で機器を利用していることが挙げられます。
Wi-Fiルーターの電波範囲は直線距離で約30mです。スマホやパソコンがルーターから遠すぎたり、電波が届きづらく障害物がある場所では通信速度が低下します。
Wi-Fiルーターは電波の届きやすい自宅中心や、利用頻度の高いリビングなどに設置することが理想的です。
Wi-Fiルーターに接続しているデバイス数が多い
Wi-Fiルーターに接続しているデバイスが多いことも速度低下の原因です。
最近ではスマホやタブレット、パソコン・ゲーム機・テレビなど、Wi-Fiを使用する機器が急増しています。
これらの機器を同時にインターネットに接続すると、Wi-Fiルーターの処理能力を超えてしまい、通信速度が低下します。
それぞれの機器に必要な通信量を把握して、利用しない機器はWi-Fiとの接続を切りましょう。
また時間帯をずらして機器を利用すると電波の混雑が減り、速度の低下を防げます。
ほかの電波を出す機器による電波干渉
Wi-Fiの通信速度が遅くなった場合、ほかの電波を出す機器と電波干渉を起こしていないか確認しましょう。
Wi-Fiと電波干渉する機器には、電子レンジやワイヤレスの固定電話、Bluetooth機器などがあります。
これらの機器の使用中にWi-Fiが遅くなる場合は、電波干渉を起こしている可能性があります。
古い規格のWi-Fiルーターを使用している
| 規格 | 最大通信速度 |
|---|---|
| IEEE802.11ax （Wi-Fi6） | 9.6Gbps |
| IEEE802.11ac （Wi-Fi5） | 6.9Gbps |
| IEEE802.11n （Wi-Fi4） | 600Mbps |
| IEEE802.11a IEEE802.11g | 54Mbps |
| IEEE802.11b | 11Mbps |
古い規格のWi-Fiルーターを使用している場合、新規格のルーターにくらべて速度が極端に遅くなることがあります。
現在主流の「Wi-Fi5」や、新しい「Wi-Fi6」に対応していないWi-Fiルーターは最大通信速度が遅く、ストレスを感じることが多くなるでしょう。
Wi-Fi4以前の古い規格を利用している人は、新規格のWi-Fiルーターへ買い替えをすることで、速度が改善する可能性があります。
古いカテゴリのLANケーブルを使用している
古いカテゴリのLANケーブルの使用も、Wi-Fiの通信速度が遅くなる原因です。
LANケーブルのカテゴリには以下のものがあります。
| 規格 | 最大通信速度 |
|---|---|
| カテゴリ8 | 40Gbps |
| カテゴリ7A カテゴリ7 カテゴリ6A | 10Gbps |
| カテゴリ6 カテゴリ5e | 1Gbps |
| カテゴリ5 | 100Mbps |
ネット回線やWi-Fiルーターが高速通信に対応していても、古いLANケーブルの規格がボトルネックになり、Wi-Fiが遅くなることがあります。
集合住宅で共用回線を使っている
共用回線を使用している集合住宅では、多くの世帯が同じ回線を利用してインターネットに接続するため、通信速度が遅くなります。
住宅内の他の部屋で大量のデータを使用していたり、動画を長時間ストリーミングしていると、回線が混雑して一人一人が使える通信が少なくなってしまうためです。
また集合住宅では共有スペースから各部屋まで電話線で繋ぐ「VDSL」や、LANケーブル方式を採用している建物があります。
このような配線方式もWi-Fiの速度が遅い原因になります。ご自身の建物の設備を確認してみましょう。
自宅のWi-Fiの通信速度が遅い時の対処方法
ここからは自宅のWi-Fiの通信速度が遅い時の対処方法を具体的に解説します。
主な対処方法は以下の6つです。
- Wi-Fiルーターの設置場所を自宅の中央にする
- 接続台数を減らすか、接続可能台数が多いWi-Fiルーターに変える
- 2.4GHz帯から5GHz帯に変更する
- 新しい無線規格のWiFiルーターに買い替える
- WiFiルーターに合ったLANケーブルを選ぶ
- 共用回線を戸建タイプの契約やWi-Fiルーターに変える
これらの対処方法を試す際には、まず先にご自身のWi-Fiが遅い理由を特定してから行いましょう。
またWi-Fiが遅い原因は1つだけとは限りません。
複数の原因が重なっている場合もあるので、いくつかの方法を試しましょう。
Wi-Fiルーターの設置場所を自宅の中央にする
Wi-Fiルーターの設置場所を自宅の中央付近にすることで、通信速度が改善する可能性があります。
Wi-Fiルーターは周囲に均等に電波を放つように設計されています。そのためルーターを自宅中央付近に置くことで、電波が家中に届き速度が安定します。
ただし壁や天井など障害物があるとWi-Fiルーターの電波を阻害する場合があるので、最も電波が届きやすい場所を探して位置の調整を行いましょう。
接続台数を減らすか、接続可能台数が多いWi-Fiルーターに変える
Wi-Fiルーターに接続する機器が多い場合、台数を減らすか接続可能台数が多いルーターに買い替えましょう。
Wi-Fiルーターが同時に対応できる機器の数には限りがあり、多くの機器を同時に接続すると1つ1つの機器の速度が低下します。
利用していないスマホやパソコンはWi-Fiをオフにする、または接続可能台数が多く処理能力の高いWi-Fiルーターに替えることで、Wi-Fiの通信速度を改善できます。
2.4GHz帯から5GHz帯に変更する
Wi-Fiルーターの電波には「2.4GHz帯」と「5GHz帯」の2つの周波数があり、それぞれにメリット・デメリットがあります。
Wi-Fiが遅い場合、この2つの周波数の特徴を理解して切り替えることで速度の改善が見込めます。
| 周波数 | メリット | デメリット |
|---|---|---|
| 2.4GHz | 電波が遠くまで届く 障害物の影響を受けにくい | 電波の干渉を受けやすい |
| 5GHz | 電波の干渉を受けにくい | 電波が届く距離が短い 障害物の影響を受けやすい |
例えば2.4GHz帯から5GHz帯に変更することで、家電製品との電波干渉を抑えて通信速度を向上させることが可能です。
Wi-Fiルーターから機器までの距離や障害物を考慮して、2つの周波数を使い分けましょう。
新しい無線規格のWiFiルーターに買い替える
古い規格のWi-Fiルーターを利用している人は、新しい無線規格のルーターに買い替えることで速度を改善できます。
新しいWi-Fiルーターを選ぶポイントは以下のとおりです。
- Wi-Fi6対応の機種を選ぶ
- 同時接続台数が多いものを選ぶ
新規格のWi-Fi6に対応したWi-Fiルーターは最大通信速度が速く、快適にWi-Fiを利用できます。
また複数の機器を同時に接続する人は、同時接続台数が多いものを選びましょう。
WiFiルーターに合ったLANケーブルを選ぶ
ネット回線やWi-Fiルーターが高速通信に対応していても、LANケーブルの規格が古いとWi-Fi速度が低下します。LANケーブルはWi-Fiルーターに合った新規格のものを利用しましょう。
おすすめは「カテゴリ6A」のLANケーブルです。
カテゴリ6Aは最大通信速度が10Gbpsと高速で、個人利用には十分な性能です。より上位のカテゴリ7や8は業務用に適したケーブルで、個人利用にはオーバースペックです。
Wi-Fiルーターと合わせてLANケーブルも新規格に替えることで、より快適な通信環境を整えることができます。
共用回線を戸建タイプの契約やWi-Fiルーターに変える
共用回線の混雑によってWi-Fiの速度が遅い場合、ルーターの場所や機器を新しくしても改善は難しいです。
このような場合には契約を「戸建てタイプ」に切り替える、または「モバイルWi-Fi」を利用するといった方法があります。
ただし戸建てタイプを契約可能な集合住宅は限られています。
光ファイバーを引き込む電柱からの距離や、部屋の階層にも条件があるので、戸建てタイプを希望する場合は通信会社に契約できるか確認してみましょう。
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まとめ
自宅のWi-Fiが遅くなる原因についておさらいします。
Wi-Fi速度が遅い原因には、以下ようなものがあります。
- Wi-Fiルータと機器が遠い、または障害物がある
- 接続している機器が多い
- 電波干渉を起こしている
- 古い規格のWi-FiルーターやLANケーブルを利用している
- 共用回線で混み合っている
どれか1つでも当てはまると、Wi-Fiの通信速度は遅くなります。
Wi-Fiが遅くなった場合は、以下の方法で対処しましょう。
- Wi-Fiルーターを自宅中心に設置する
- 接続台数を減らす
- 接続台数が多いWi-Fiルーターに変更する
- 周波数帯を変更する
- 新規格のWi-FiルーターやLANケーブルを使用する
- 別のWi-Fiに乗り換える
Wi-Fiの速度が改善しない場合は別のWi-Fiへ乗り換える方法もあります。「それがだいじWi-Fi」には30日お試し期間があり、モバイルWi-Fi初心者の方にもおすすめです。
本記事で紹介した対処方法で速度を改善して、快適なインターネット環境を整えましょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。